先日、DO280(OpenShift Container Platform Administration I)の教育を受講してきました。
また、その翌日にEX280(認定試験)も受験してきました。
その際の記録を残しておきます。
DO280とは?
Red Hatさんの2020年度の事業戦略の3本の柱の一柱、「クラウドネイティブなアプリケーション開発」の基盤となる、OpenShiftのプラットフォーム管理者向けの教育コースです。
詳細については以下URLをご参照ください。
Red Hat OpenShift Administration I (DO280)
参加日程
以下日程で参加をしてきました。地方からの参加+翌日に同じ会場でEX280(認定資格試験)もあったので、3泊4日の出張となりました。
- DO280 : 2019/9/24 - 9/26
- EX280 : 2019/9/27
上記日程のうち、一番後ろの席の、左から三番目のおっさんが私です。
初日と最終日にカートを転がしてるのは自分くらいでした。
やはり、首都圏の受講者が多いのですね。
ちょうどニュースでRed Hatさんの親会社のIBMさんが自社ソフトウェアをOpenShiftに最適化~~というニュースが入ってきた時期だったこともあり、需要も増しているのかなと思いました。
教育(DO280)の内容について
OpenShiftの対象バージョンは3.9でした。
既に4.xがGAしていることや、メトリクスの標準が変わっていることもあり、少し前の内容という感じです。
基本的には、上記URLの「学習内容」に書いてある内容について、章ごとに以下の流れを繰り返す感じです。
- 講師の方からの概念論の説明
- 解説付きの実地演習
- 解説無しで問題文だけの実地演習
初日は問題なくついていくことができていたのですが、二日目の実地演習あたりから途端にスピードが上がり、解説無しの実地演習を1つ全くクリアできない状態でその日が終わってしまうという失態を演じてしまいました。
新鮮だったのが、「後の章で詳細に解説します」という内容がわからないと前の章の解説無し問題が解けないような状況が、普通に発生していたことです。
実際には、さわりの解説は実施していただいていたので解けないこともなかったのだと思うのですが、油断していて初日の復習をサボったせいもあり、二日目はとても大変でした…
後は、教材がすべて英語だったのも少しつらいところでした。これは時期にもよると思います。講義そのものは日本語でした。
普段から慣れている自分の得意分野の英語マニュアルと違い、概念から勉強する内容も多かったため、講義中は読み取れない点もあり、割とアワアワしていました。
ホテルに帰って、日本語翻訳されたマニュアルを食い入るように読んでいました。とてもありがたかったです。RedHatさん、翻訳本当にありがとうございます。
認定試験(EX280)について
出張期間の間、割と夜遅くまで必死に復習した結果、最終日の認定試験(EX280)はなんとか合格することができました。祝。点数はギリギリでしたが。
EX280合格してた!!!!
— tatematsu_san (@tk4_jj) September 29, 2019
合格点210に対して217点でギリギリのラインだけど、復習しっかりしてよかった!!
Red Hatさんの認定試験は初めて受験したのですが、完全実技形式で3時間があっという間に過ぎていきました。
認定試験の内容は守秘義務もあるので書けないのですが、私の勉強方法としては以下の通りです。
- 試験の学習ポイントに書かれている項目ごとに、DO280で学んだコマンド群を整理
- よくわからなかったところは公式ドキュメントを見て解説を読む
- 前提となっているコンテナ関連の知識も理解が怪しいところがあったので、OCP以外の部分もググって調べる
DO280を受講されてからEX280を受験される方は、講師の方がおっしゃることを素直に受け止めてやってみる、ということが大事だと思います。
試験についての学習ポイントなどの詳細な情報は、以下URLをご参照ください。
Red Hat Certified Specialist in OpenShift Administration exam (EX280)
動機はなんだったのか?
実は、会社での立ち位置としては、私はOpenShiftに関連するプロジェクトは一切関わっていなかったりします。本当、なんで受けたのと思われても仕方ない感じですが。
今回教育受講をした主な動機は、実は間接的な理由だったりします。
OpenShiftを業務で扱っている同僚がいるのですが、割とぼっちというか、上司も含めて周りには開発者しかおらず、インフラ面でいろいろと会話ができるメンバーが近くに居ないという状況があります。その同僚とは部門を超えて仲が良かったりするので、社内でOpenShiftの会話出来るメンバーが他にいるといいだろうな、というのが動機だったりします。
チャレンジングな事をやっていても、後ろを振り返ると誰もいない状態はつらい、というのは自分もよく経験してきましたので、周回遅れだったとしても会話できるメンバーが一人でも近くに居れば、前に進むモチベーションも維持できるかなと思ったからです。
先日一緒に飲んだのですが、OpenShiftについて嬉々として話をしてくれて、受講・受験してよかったなと思いました。機会を作ってくれた皆様に大変感謝です。
後は、単純にエンタープライズでコンテナ周りを活用するにはどんなことを考える必要があるのだろう、というベースの知識をいい機会なので一気に身に着ける、という動機もありましたが、それもなんとか達成できました。
今後、何かの形でエンタープライズでコンテナを活用する場面にも関わっていって、身に着けた知識を直接的に仕事で活用したいと考えています。
DO380(クラスタリングとかまで含んだ高度な内容)は…ちょっと間接的な理由ではつらいかもですが、またチャンスがあれば…