先日開催された、Ansible Night オンライン2020に参加しました。
その際の資料や感想について記録したいと思います。
「Ansibleとドキュメント〜公式ドキュメントにあるエモい表現〜」RedHatさん
資料
感想
RedHatの燃脇さん、齋藤さん、中村さんが、Ansible Engineのドキュメントのエモい表現を語る!ということで、いろいろとぶっちゃけトークが聞けました。
曰く、「Ansibleのドキュメントは稀に見るフリーダムさ」なんだそうです。
実装されてもいない、幻の夢機能が記載されてた時期があったとか…
資料にも記載がありますが、「ヒント、ヒント」なんて、確かに他では目にしないですね…
なお、翻訳チームのおかげで、Ansible 2.9のドキュメントが「日本語化」されたそうです!!素晴らしい!今後ともよろしくお願いいたします!
これでますますAnsibleに触れる人が増えることを祈っております。
アンケートの話題のときの、齋藤さんの「そもそもドキュメントみない?ああ、ソースコード読んでるからドキュメントいらないってことですね」にはさすがに吹きました。
「AnsibleでNW自動化を進める人に伝えたいこと」by @usagi_automate さん
資料
感想
エーピーコミュニケーションズの三枝さんの、NWモジュールを使う上でのサーバモジュールとの違いについて、詳細に解説頂きました。
サーバ系のモジュールと異なり、ネットワーク系モジュールはモジュールの実行がAnsible実行ノード上となり、pingモジュールは疎通確認にならないなど、NWモジュールを触り始める際の要注意点や、冪等性に関する落とし穴(CLIだとスペースを補完してくれるが、冪等性的には異なる設定となるため毎回Changedになる)などをご紹介いただきました。
私もNW屋さんなので、Ansible触り始めのときには疎通確認にも苦労した覚えがあります。この資料を見て少しでも多くのNW屋さんがAnsibleに親しんでもらえればうれしいですね。
他作Playbookを実行することになって読みにくかった話 by @dayamaguchi1さん
資料
感想
エイチームの山口さんの、タイトルから不安を感じるLTです。
山口さんは、一般男性氏の元同僚で現同僚さんとのこと。仲良しか!
元同僚、現同僚です
— 一般男性 a.k.a 陽だまりの草原 (@aabbss757) 2020年6月23日
Ansibleにおけるいい点で「誰でも同じ作業ができる」というのがありますが、そんなAnsibleでも条件分岐などでよくわからない条件が設定された結果、なんで動くかよくわからないという悲しいPlaybookに頭を悩まされたそうです。
私は一人でAnsibleやってるので、引継ぎとかうらやましい限りだったりするのですが、他のスクリプトでも条件分岐はちょいちょいハマってますので、Playbookを自作するときはわかりやすさを心掛けたいなと肝に銘じました。
Ansible roleのCIをGitHub Actionsで行う by @ma2muratomonoriさん
資料
感想
普段からTwitterでもAnsibleを用いたCI/CDについて、様々な見解をつぶやかれている@ma2muratomonoriさんの、GitHub Actionsを用いたCIに関するLTでした。
CentOS7に対してcowsayをインストールする際の実際のサンプルコードを用いたCIのイメージを詳細に解説していただきました。
複数のVMが並列で起動しテストを実施する例の中で利用されたAnsibleは最新βの2.10.0b1とansible-base!!
バージョン違いも並列で簡単にチェック対象にできるというのは、やはりIaCの強味だなあと改めて思いました。
なお、その後AnsibleとMoleculeについてのこんなツイートもされていました。またお勉強させていただきます!
ふと思ったがMolecule簡単だとAnsible Nightでは言ったが
— matsumuratomonori (@ma2muratomonori) 2020年6月24日
自分の場合はYouTubeのハンズオン動画を3本ほど観て次の3時間でGitHub Actionsに入れられたのだが
そもそもの前提が
- 英語の動画でも観て理解出来る
- GitHub Actionsが分かる
なので当てはまる人がそもそも少ないのかも知れない…
Kubernetesクラスタ構築を例に既存の作業をAnsible化するポイント by @zaki_hmkcさん
資料
感想
やきうの人のLTでした。
kubeadmという、K8S公式インストーラの一つを用いたK8Sクラスタ構築自動化に関するPlaybookの紹介と、実際の構築におけるkubeadmのドキュメント上の要注意ポイントなどを解説していただきました。
実際のPlaybookはこちら。(↓)
業務でK8S触る予定ないのですが、簡単に構築できるなら少し試してみようかな…?
センセイ、よろしく!!!(ゝ∀・*)
やきうの人です←
— z a k i (@zaki_hmkc) 2020年6月25日
ちなみに発表に入らなかった話で、kubeadmでk8s構築を自動化すると、CentOS7インストール直後のVMからだと、1master/2workerでウチの一般的な回線で6~10分くらいで構築できます(・∀・)
» Ansible Night オンライン!2020.06に参加しました。 - てんこ https://t.co/lxb3EhZbcO
AWXのプロジェクトを自動同期させたい by @nnstt1 さん
資料
感想
Twitter上でもよくやり取りをさせていただいている、ののしさんの初LT!
「Ansibleユーザ会への物理参加」という、地方民にとてもわかりみの深い目標を掲げてらっしゃいました。私も地方なので初参加のときはテンションあがりました!
内容は、GitLabとAWXを連携させた自動同期ということで、Moleculeまで既に使いこなされており、自分もNWだけでチマチマ遊んでいる場合ではないなあと改めてMoleculeの学習の必要性を感じました。
いつか現地で自動化Tシャツで集合写真撮りましょうね!!
Moleculeのdelegatedドライバ + OpenStackでAnsibleのテストを行う by @miyamadoKLさん
資料
www.slideshare.net
感想
最後はマイクロアドの長田さんの、Moleculeのdelegatedドライバに関するLTでした。
Moleculeのテストを、Dockerコンテナ以外のOpenStackやネットワーク機器などの環境で利用する場合に使う機能とのことで、仮想アプライアンスが用意されないような機器を触っている私も、身に着ける必要がありそうな内容でした…!
とはいえ、現時点ではMoleculeあまりにも無知なので改めて学習してから復習させていただこうと思います!
全般を通して
Molecule祭りだったなーという印象です。昨年のRedhatさんのイベントで「皆さん、Molecule使ってますよね?」と言われてからも全く手を付けていませんでしたが、いい加減覚えていかないといけないなあとヒシヒシと感じました。
ただ、あんまり急いでもアレなのでマイペースで学習を進めていきたいなあと思います。
皆さん結構Ansible Automatesからのハシゴをされていたような感じで、ほとんど聞けなかった私としてはとてもうらやましかったです。(Automatesの内容については、後日配信されるアーカイブ動画などをまた視聴させていただきます。)
ちなみに、ツイートランキングではなんと1位を頂いたそうです。あまり内容のないツイートばかりで申し訳ない…^^;
Ansible Night オンライン! 2020.06のツイート集計結果のTOP10の方々です!!@tk4_jj@mopoki2696@anikinthos@xzr_tw@answer_d@ZOLLVEREIN1213@maguro_infra@yassan168@Y0u281@yuta_k0911
— 日常系インフラ自動化もふもふおじさん@Ansible x VMware (@sky_jokerxx) 2020年6月23日
AnsibleJPボスへDMしていただければ良い物がもらえると思います!!
AnsibleJPボス: @fideleruuth
Ansible飯
Ansible Nightオンラインの後、ZoomでのリモートAnsible飯が開催され、自動化Tシャツ+顔出しで参加をさせていただきました!
途中、よこちさんのZoom画像をそのまま背景にしたりとZoomの背景をいろいろといじって遊んでいました。いたずらしてすみません。
ほぼほぼ自己紹介で終わってしまいましたが、これまでお会いしたことのある方、はじめましての方も含めて、様々な社外のエンジニアの方とリモートでも交流できるのはやはり楽しいなあと感じました。
コロナ禍で年内中は厳しいと思いますが、また落ち着いたら恵比寿で開催していただいて、その際には現地参加で直接顔を合わせたり、LTをしたいなと思いました。
それにむけて、もっとつよつよにならねば…!