PMPをオンラインで受験しました。
先日、今年の目標にしていたPMPを受験し、やっと合格することができました。
PMPは受験できるロケーションが東京/大阪/名古屋など大都市圏に限られていたのですが、コロナ禍も手伝って、オンラインで受験できるようになりました。
今回はオンラインで受験してみましたので、その記録を残しておきます。
PMPとは?
PMPとは、PMI 本部が認定しているプロジェクトマネジメントに関する国際資格です。
詳細については、PMI日本支部の以下のサイトをご参照ください。
https://www.pmi-japan.org/pmp_license/
POINT
- 2020年9月から、日本語でPMPのオンライン受験ができるようになっています。
- オンライン受験の際、「PC本体とは独立したUSB接続のWebカメラ」を用意するとスムーズです。
- 受験手続き中は、スマートホンを手元においておきましょう。
- 大抵の方は、受験手続きでスマートホンを使った方がスムーズです。
- 受験直前にスマートホンを身体から離せばOKです。
オンライン受験方法
公式のガイドは、こちらに書かれています。
解説の動画もあるのですが、ちょっと要点がわかりづらいので、順にご説明させていただきます。
受験前日までの流れ
上記URLにも記載がありますが、事前に環境チェックを実施しておきましょう。
以下の要件を満たしているか、また受験で利用するアプリケーションが動作するかをチェックすることができます。
- マイクが利用できること
- インターネットの回線速度が1Mbps以上あること
- Webカメラが利用可能なこと
参考までに、受験の時にはマイクは使いませんでした。
なお、システム要件としてこんな記述があります。
Technical requirementTechnical Specification OS Windows 10 Windows 8.1 (32ビットおよび64ビット) Mac OS 10.13 以降(ベータ版は除く) 注: Windows OSは正式なWindows Validationに合格していなくてはなりません。 Windows Vista、Windows XPおよびWindows 7は試験配信には厳禁です。 すべてのLinux/Unix系OSは厳禁です。
(´・ω・`)
現在の私の母艦はFedoraなので、ションボリしながらサブのWindowsノートを使いました。
受験当日の全体の流れ
当日は、以下のような流れになります。30分あれば余裕でしょ、と思ってましたが、かなり手間取りました。
- ピアソンの試験のページを開きます。
- 受験開始の30分前に、チェックインが可能になります。(ボタンが表示されます)
- チェックイン手続きを開始すると、受験担当官さんがアサインされ、チャットでコンタクトが始まります。
以下の手続き(画像のアップロード)を順に実施するように、指示があります。
- 受験者本人の現在の顔写真の撮影【PC内蔵カメラ推奨】
- 受験者の身分証明書の写真の撮影【スマートホンのカメラでの撮影推奨】
- 受験環境の撮影(正面、後面、左側、右側)【USB接続のWebカメラでの撮影推奨】
担当官が画像をチェックし、必要に応じて追加の手続きを指示されます。(スマートホンなどはこの時手元から離します。)
- チェックが完了したら、試験がスタートします。(試験時間は240分)
- 試験開始後、99問回答すると前半戦が終了です。ここで10分間の休憩を取るかどうか選択できます。
- 休憩明けて、残りの問題を全部解いたら試験は終了です。(私はここで60分ほど余りました。)
- 終了の後、画面を少しすすめると合格かどうかの判定が表示されます。ここで「Congratulations」が表示されることを祈りましょう。
- 細かい分野ごとの得点は、ピアソンのホームページの「スコアレポート」を見ると表示することができます。(といっても、Targetとか、Above Target のように、合格ラインか否かを教えてくれるだけですが。)
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3.のチャットについては、全て日本語で手続きが可能です。ちょっと安心しました。
4.が曲者です。少なくとも、事前に撮影した画像は使えず、全てその場で撮影する必要があります。
顔写真はPC内蔵のカメラでもピントが合うので、内蔵カメラを利用すれば良いと思います。
身分証明書は、私は運転免許証を選択したのですが、表と裏の画像をそれぞれ撮影する必要があります。ただ、PC内蔵カメラでは、机においた免許証に上手くピントが合いませんでした。これはWebカメラも同じでした。ここではスマートホンで撮影するのが一番良いと思います。
受験環境の撮影ですが、多分、この短い時間で担当官が納得がいく4枚は撮影できないと思います。結果、「カメラを持って、360度回って、受験箇所を撮影する」ように指示されました。このため、USB接続の外付けWebカメラがあると回りやすくて楽だと思います。
なお、ピントのあっていない身分証明書をUPした際、「スマートホンで再度撮影して、このURLにUPするように」とチャットから指示をされたりしました。
ここまで手続きが完了すると、受験担当官さんが試験問題をデプロイしてくれて、自身の端末上で試験が開始されます。
受験中は、Picture in Picture のような感じで、自分のWebカメラの映像が常時画面に表示されているので、少し違和感がありました。
要注意点
- 物理試験だと記録用の紙が手渡されたと思いますが、オンライン試験では「画面上のソフトウェアホワイトボード」だけがメモできる箇所です。筆記用具は何も持ち込みできません。ホワイトボードとマーカーを置いておいたら退けるように指示されました。
- これは物理試験も同じだったと思いますが、試験ツール上で「電卓」が利用可能です。PMPの場合、EVMとかで計算がでるのでそこで使う感じです。
- 受験前手続きで一度回線が切れてしまった場合などには、再チェックインする必要があります。
- 受験手続きでトラブッた場合、受験手続き開始段階で入力する電話番号に海外の電話番号から電話がかかってきます。(会話は日本語でした)
- 受験手続きでトラブッた場合、連絡先アドレスで登録されているメールアドレス宛に、メールもきます。(これも日本語でした)
- 両腕をカメラで映すように依頼され、腕につけていたスマートウォッチを外すよう指示されました。
上記注意点もあるので、スマートホンを手放すのは受験開始直前にすることをオススメします。
勉強方法
あんまり役に立たないかもしれませんが、私は以下サイトを活用しつつ、赤本をやりました。
●ぷちまな →このなかの「豆検」さんがやられているPMPの講座(基礎編、合格編)
●赤本→
正直、ぷちまなが一番役に立った気がします。
勉強期間については、いろいろな事情があって、こんな感じです。かなり勉強していない方だと思います。
- PMP受験用の集中講義...2020年1月、2月
- ぷちまな基礎編開始...2020年3月
(ここから半年は学習なし)
- ぷちまな合格編開始...2020年10月
- 受験...2020年11月7日
今後受験される方へのアドバイス
合格に向けたアドバイスとしては、「自分の経験で判断せず、PMI的なプロジェクトマネージャとして推奨される判断基準を覚える」というのが重要だと思います。
現場のPM経験を頼りにして「この場合ならこうする」と答えを選択するのは、基本的に日本の商習慣が染み付いた答えになってしまっていて、大抵バツをもらいます。
あくまで「このような状況における、プロジェクトマネージャーとして推奨される行動とは?」を尋ねられていますので、それにはご留意ください。このへんのチューニングが苦労される方がいるかもしれません。
こんな程度の雑記ですが、どなたかのお役にたてれば幸いです。