てんこ

ブログ名は愛猫(てん)の愛称です。中身は個人のIT系学習記録です。

Pop! OSのブート時の待ち時間を解消した。

学習記録というより体当たり記録です。

先日母艦であるENVY360のWindows10がまともに起動しなくなりました。原因は、まあほぼ自分が悪いです。

リカバリメディア作ってなかったのでどうしようかなーと思ってました。

結果、Linuxデスクトップ元年に突入し、今はPop!OSを使っています。

※Pop!OS…Debian系のLinux。公式サイトを見て、Tile Windowという仕組みがデフォルトで有効なのが良さそうだなと思って使ってます。

Wikipedia

公式サイト

何が問題か?

通常インストールした際、以下のように起動に1分半ほど待つタスクが動いておりました。

流石に遅いな、毎回待てないな、と思い、対処をする必要がありました。

f:id:tatematsu_san:20200917072208p:plain

見えづらいですが、メッセージは以下な感じです。

(1 of 2) A start job is running for /dev/disk/by-uuid/<id情報> (28s / 1min 30 sec)
(2 of 2 ) A start job is running for /dev/mapper/cryptswap (25s / no limit)

対処方法

以下箇所のコメントアウト

/etc/fstab

$cat /etc/fstab

# /etc/fstab: static file system information.
#
# Use 'blkid' to print the universally unique identifier for a
# device; this may be used with UUID= as a more robust way to name devices
# that works even if disks are added and removed. See fstab(5).
#
# <file system>  <mount point>  <type>  <options>  <dump>  <pass>
PARTUUID=6dd76459-c7f4-46ff-ae96-00a101c499d2  /boot/efi  vfat  umask=0077  0  0
UUID=d94600f6-9a9b-4b6e-8547-7adfe36baaef  /  ext4  noatime,errors=remount-ro  0  0
# /dev/mapper/cryptswap  none  swap  defaults  0  0
↑★ここ!

/etc/crypttab

$ cat /etc/crypttab 
#cryptswap UUID=00b09b80-874d-45f8-8810-97bb11b0b924 /dev/urandom swap,offset=1024,cipher=aes-xts-plain64,size=512
↑★ここ!

これをすることで、待ち時間なく起動ができるようになりました。

原因は?

多分、swap領域作ってないのがそもそも問題なんだろうなと思います^^;

あとはディストリビューションの作りにもいろいろありそうです。このへんは詳細をまた調べておきたいところです。

参考にしたサイト

https://github.com/pop-os/pop/issues/316

自宅ラボに仲間が増えました

Ansibleその他の検証をするために、もっと自宅ラボの強化をしたいなあと思っていました。

まさか、魚類的などなたかに投げたブーメランが、こんなに早く帰ってこようとは。

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2020/09/09 発熱について追記

2020/09/14 更に追記

  • 購入した構成
  • 開封の儀
  • 開梱~パーツの取り付け
    • 全体的な構造
    • 上面
    • 底面
  • ESXiのインストール
  • どちらがNIC1か?
  • 設置写真
  • 拡張NICの追加
  • 新しいHW買って、何していくのか?
  • 発熱について(2020/09/09追記)
  • 発熱について-その後(2020/09/14追記)
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#JTF2020 アーカイブ動画視聴の感想(A3/G1/C1/C3/G3)

JTF2020の開催された濃密な土曜日から、一週間がたちました。

その間に、さっそく動画アーカイブが公開されました。運営の方、大変ありがとうございます。

セッションごとに動画が区切られる形になったので、私の書いたリンク集も、Youtube動画や表形式のリンク集などいろいろと更新させていただきました。

さて、本日はアーカイブ動画の中から幾つかTrackを聴講させていただきましたので、その感想を書かせていただきます。

  • A3 : OpenWorkが考えるリモートワーク時代のオンボーディング / 加我 貴志さん
  • G1 : 伝統的なエンプラ企業で取り組むインフラの設計書のモダナイゼーション / 吉村 翔太さん
  • C1 : テクニカルサポートエンジニアという働き方 - 技術と英語で立ち向かうOSSエンタープライズの世界 / 八木澤 健人 (ひよこ大佐)さん
  • C3 : 間隙を縫って現場と自分を Extend していく流浪人スタイル / 曽我 央 (sogaoh)さん
  • G3 : 「誰かの Engineering Life を Extend する」を仕事にした話 / 横地 晃さん
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#JTF2020 に参加しての感想

先日開催された #JTF2020 に参加させていただきました。

昨年のJTFは、その時点ではイベントの存在すら知りませんでしたが、コミュニティなどで仲良くなったエンジニアの方々がこぞってJTFに参加されていたこともあり、「いいなぁー、次回あったら現地参加したいなあ…」とTLを追っていました。

今年はコロナの影響もあって、初のオンライン開催となり、地方在住の私も気軽に参加することができました。

実際にリアルタイムで聞かせていただいたセッションの感想などを記録しておきます。

なお、今回はイベント終了の18時にあわせて、資料リンク集を作成してみました。すでに別エントリで投稿させていただいていますので、そちらもご参照ください。

tenko.hatenablog.jp

  • F1 : はじめてのAnsibleトラブルシューティング【ライブ限定】 / 齊藤 秀喜さん
  • C2 : エンジニアなら誰でも配信を / 田中 司恩さん
  • 3コマ目はおやすみ
  • A4 : IP制限な社内レガシーアプリをAWS Cognitoでどこからでも利用可能にして社員の生産性を上げました / 林 如弥さん
  • C5 : JTF2020に来てください。本物の経営者目線ってやつを見せてやりますよ / @Clorets8lackさん
  • E6 : ネットワークへのCI的アプローチ / 田中 進さん
  • 全体を通して
  • 補足
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イベントで使ってみた体感から考えるSpatialChatのUseCase

JTF2020でSpatialChatを使ってみたいな、と思ってました。

前日に少し調べて当日に色々と遊んでみましたが、利用方法やその際に考え付いた活用方法について、記載してみます。

2020/07/29追記 有料化についてのmailがきましたので、内容を追記しています。

公式サイト、スペースの作成

公式サイト

https://spatial.chat/

スペースの作成

メールアドレスがあれば、だれでも無料で作成が可能です。今のところ、変なメールなどは来ていません。

作成方法としては、上記公式サイトURLにアクセスし、「Create Space」のボタンを押し、必要事項を入力するだけです。

ログインまでの流れ

[1]ログイン時のメディア選択

SpatialChatのURLにアクセスすると、以下のように参加時のカメラ・マイクのOFF/ON設定について確認されます。

一番下の「CONTINUE WITHOUT DEVICES」を選択すると、マイクカメラ無しで利用することが可能です。

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[2] ニックネームやアイコン、Aboutとメディア設定(※[3]で記述)

次の画面では、以下のようにアイコンやニックネーム、About(アイコンをフロートした時などに表示される説明)が設定できます。

また、左上の歯車マークを選択することで、メディア設定の画面に遷移します。

f:id:tatematsu_san:20200726104024p:plain

[3]メディア設定画面

メディア設定を選択した場合、以下のようにビデオ、マイク、スピーカーはどれを選択するのか、というメニューが表示されます。これはログイン時にしか選択できないため、いろいろと切り替えて利用されている方は、再設定するためには一度ログアウト→再ログインする必要があります。

f:id:tatematsu_san:20200726104052p:plain

ログイン後の画面構成

画像サイズが大きくて申し訳ないですが、画面構成は以下画像の通りです。

f:id:tatematsu_san:20200726110423p:plain

管理者専用のメニューが存在する

私も今日まで存在を知りませんでしたが、URLの後ろに?password=xxxxxをつけてアクセスすると、管理者メニューが表示された状態でアクセスすることができます。

このパスワードは、Partyを作ったときのメールにリンクとともに記載されています。

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このメニューでは、画像のアップロードだけが可能です。この状態でアップロードした画像は、ログアウトしても残った状態になりますので、イベント管理者さんなどが会場の動線のコントロールをするために画像を貼り付ける、というような場合に利用するのが良いのではないでしょうか。

利用方法や注意点

利用方法

  • アイコン同士を近づけると、相手の音声やアイコン/カメラ映像が大きくなります。一定距離離れると聞こえなくなります。

    • 自身が話していなくても、興味がある会話をしているアイコンの近くに行くことで会話を聞くことができます。
    • Youtubeなども同様で、近づくほど音が大きく、離れると音が小さくなります。
    • カメラをONにしている方の映像は、遠くではアイコンになり、ある程度近くに行くとカメラ画像が表示されます。
  • 画像やYoutubeなどをParty会場に貼り、移動やサイズ変更、削除をすることができます。移動やサイズ変更、削除は貼り付けをした人だけが可能です。

    • Youtubeの再生は、張り付けた人だけが再生ボタンを押す権利を持つようです。(詳細未確認)
      • Youtube側で「外部サイトでの再生許可」がされていないと、SpatialChat上で動画を再生することはできません。
      • Youtube再生後の次の動画、などは、各個人の表示環境に最適化されているようです。どうやってるんだ…
      • 複数同時に動画を再生しても、全動画分のトラフィックが同時に発生することは無いようです。どうやって(2回目)
  • マイクで話をしている人の周りに、少しだけ色の異なる輪っかが出ます。(目立たない…)

  • 相手のアイコンを選択し、Muteを設定することで、特定個人の音声が流れないようにすることができます。

  • チャットで発言をすると、自分のアイコンの横にフキダシが表示され、その中に発言内容が表示されます。

    • 1-2分ほどでフキダシは消えてしまうようです。
  • デスクトップ共有をすることが可能です。

    • 全画面、特定のアプリケーションウインドウのみ(タスクマネージャのみとか)、Chromeの特定のタブのみの選択が可能です。

注意点

  • ユーザがアップロードした画像やURLは、そのユーザーがログアウトすると消えてしまいます。

    • 上記制限について、管理者ユーザで張り付けた画像はログアウトしても消えないということが確認できました。ただし、管理者URLでアクセスしない限り、張り付けた人でも移動やサイズ変更、削除はできません。(ほかに認証する手段がないので)
  • 2020/7/26時点では、日本語入力をしようとすると、すぐにチャットウインドウが消えてしまいます。日本語でチャットしようとすると、別でテキストなどに打ち込み、コピペなどをする必要があります。(英数なら問題ない)

有料化にともなう変更点(2020/07/29追記)

メールを見たら、有料化の案内が来ていました。ググってみたら実は以前から告知はされていたようです。

Hi!

For some time, SpatialChat has been a temporarily free product. However, due to its success and user support, it grew much faster than we initially anticipated.

We had to focus on improving networking stability, understanding real customer needs, and enhance our product before making scaling our business.

Effective today, we are introducing the first "Standard Plan" subscription for everyone. You can learn more here: https://spatial.chat/s/xxxx/plans?password=xxxx. Whichever plan you choose, SpatialChat is free for all spaces with up to 4 participants. We are also happy to announce that we've introduced a text chat feature within SpatialChat.

Soon we will add guest rights management as well as password protection for your personalized space.

SpatialChat Team

メール本文内にある、'plans?password=xxxxx'の部分のリンクから飛ぶと、以下のような表示が。これまでアカウントを持っていた人はFreeプランになっている模様。

f:id:tatematsu_san:20200730040233p:plain

ざっくり書くと、以下のような違いがある模様。

プラン 制限 備考
Free 4人まで 画像やビデオ共有はこれまで通り利用可能。
Standard Plan 50人まで 5000分ぶんの利用時間で約50ドル/月
Pro Plan 上記以上の大規模向け。複数ルームも可能 お値段は現時点では未定。今後の拡張で発表となるようです。

機能が豊富なサービスだけあって、やはり有料化は避けられませんね。JTF2020でわいわいできたのはタイミング的に奇跡に近いかも。

とはいっても、使い方、という意味では以下の内容には変わりはないように思います。

Freeプランの条件であればこれまで通り遊べますし、有料プランが出てきたことで、品質に磨きがかかり懸念点に書いたようなポイントが解消されることを期待!

ただ、有料になると他の類似ツールRemoなどとも比較が必要になりますね。

利用方法の考察

普通にオンライン飲み会用ツールとして

仲間内で集まって、Zoom飲みなどのように利用することはできそうです。

距離の概念が生かしやすいので一番イメージしやすい使い方ではないかなと思います。

↑の画像はお昼だったと思いますが、Ansiblejp関連のメンバーが集まってます。この時点で4-5人くらいビールを開けてたので、実質オンライン飲み会でした。

意思表明の手段として

オンライン飲み会などのワイワイやっているときに活用できそうかなと思う使い方です。

例えば、昨日遊んでいる中では、以下の使い方が出てきました。

  • ○×の画像を地面に貼って、〇×クイズを行う。問題は誰かのデスクトップ共有で出す。
  • 今回のJTFのように、同時に複数コマあるような催しで、プログラムの画像を地面に貼り、「どれを見る~?」「自分はこれ~」というのをアイコンの移動で表現したり。

パブリックビューイングの実現手段として

Youtubeを張っておき、それを複数人で同時に見る。

同じシーンで「おおー!」「うわ~!」などという音声を共有できるため、スポーツのパブリックビューイングのように一緒に見ている感が出る。

今回のJTF2020では「利用者側の一体感」をイメージして、同じ部屋でイベントを聴講している感じが出るかな、と考えてこれをやりたかったところでした。

ここでイメージしていたのは、一方通行のライブを見ているときの雰囲気の共有であり、あくまで「視聴者」だけを対象とすることを想像していました。

ただ、やはり事前に使い方などのレギュレーションを決めておかないと、自然発生は難しいですね。最初の時点からマイクをONにしている方はほとんどいなかったと思います。

オンラインイベントの登壇者、視聴者の双方向の同期コミュニケーションツールとして

上記の発展形ですが、オンラインのイベントが増える中で、登壇者さんが「反応がないとさみしい」とツイートされているのを何度かみかけました。

なので、SpatialChatに登壇者+視聴者が参加。

登壇者は、SpatialChat側はマイクをOFF、配信動画側のみONにしておき、SpatialChat側から聞こえてくる視聴者の反応を聞こえるようにする、というような使い方ができるかなと思っています。

ただ、視聴者側の声がうるさすぎるとアレなので、一定の配慮は必要な気がします。

管理者があらかじめ「白線」のような形の画像を地面においておき、登壇者と視聴者が一定の距離を保てるようにするとかでしょうか。

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ただ、これでネックになりそうなのは、やはり「タイムラグ」でしょうか。登壇者側が実際にしゃべった後、数秒~数十秒遅れて反応が返ってくるため、いっこく堂さんの「あれ?こえが?遅れて?聞こえるよ」みたいな感じになりそうです。

このへんについてツイートしていたら、Discordならイメージ通りのことができそうかも、という情報を入手しました。今度試してみようかな。

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もくもく会のヘルプ用として(ヘルプデスクっぽい使い方)

特にツール無しで画面共有+音声共有ができることを活用して、もくもく会やオンラインのハンズオンセミナーなどで、「いまここでつまってる」というような受講者の画面を共有してもらい、メンターや講師がその画面をのぞきながら、音声で問題を解決していく、というような利用方法がありそうです。

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「順番待ち」の実現手段として

オンライン飲み会などで会話をしたいとしても、「誰がしゃべるのか」というのを意思統一するのが難しいな、と感じることはよくあります。

例えば、イベントなどの質問コーナーでSpatialChatを使おうとしたときも、「誰が質問していいのか」を表現するのは難しいと思います。

なので、管理者が事前に白線を引いておき、アイコンを列に見立てて並び、順に登壇者のもとに質問しに行く、というような使い方ができるかな、と思いました。これであれば、他の人が質問をしているときの内容などを聴くことも可能です。

ある程度制限時間を決めておいて、一定時間経過したら主催者が介入して「時間です」と発言したり、それで離れない人は強制ミュートにしたり(各人でミュート化が必要ですが)。

列が長すぎて他の人の質問の声が聞こえない場合には、自身のアイコンに見立てた画像を代わりに列においておき、会話の近くによる、なんていうことも可能かなと思いました。

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あると便利だなと思う機能

  • 文字を地面に貼り付けたい。(ブックマーク機能みたいに使いたい)
  • ログイン後のAbout/メディア設定変更
  • チャットのログ
  • 画像のクリップボードからの貼り付け
  • 話してる、というのをもう少しわかりやすく。(俯瞰でわかるとさらに良い)
  • emojiの拡充(thinking_face欲しい)
  • 共通パスワード程度でいいので、最低限の認証機能
    • 実際、2人くらいで遊んでるだけでも海外の方っぽい第三者が入ってきたりしてました。(TwitterにURL流してるので仕方なくはありますが…)

懸念点

  • なぜか、SpatialChatを開いていると、端末のCPU負荷が非常に高くなる。(SpatialChatからログアウトするとCPU負荷が下がるので、SpatialChatが原因っぽいですが、詳細はよくわからず…

まとめ

上述した以外にも、SpatialChatは色んな使い方ができそうな、新しいツールだなという印象です。

みなさんも、こんな使い方があるのではないか?というアイディアがあれば、是非教えていただけると嬉しいです。